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Science Talks 第1回「ニッポンの研究力を考えるシンポジウム」のご報告。

20131019日(土)、東京工業大学くらまえホールにて開催されたScienceTalks第1回「ニッポンの研究力を考えるシンポジウム」についてご報告します。

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◆ なぜ私たちカクタスがScienceTalksを始めたのか?
エディテージはここ数年、研究者の皆さまに直接お会いし、サービスの改善や新しいアイディアをいただく機会を設けてまいりました。皆さまが抱える様々な問題をお伺いした中で、「日本の研究力が下がってきている」、「研究を取り巻く環境が悪化している」など、日本の研究力に危機感をお持ちの研究者の方から現場の悲痛なご意見をたくさん聞きました。そこで私たちのような英文校正会社に何ができるのかを考え始め、「日本の研究力」について真剣に考え、意見や感想を発信していく場を作るのがいいのではないかと考え、ScienceTalks開催に至りました。

◆ ScienceTalksの目的
今、研究に携わる多くの人が、「ニッポンの研究力、本当にこのままでいいのだろうか?」という漠然とした不安を感じています。本当に日本の研究をよくしたいと考えているあらゆる分野の専門家と当事者それぞれが、現在直面している課題や、長年にわたって蓄積されてきた制度的な弊害や慣習を恐れずにオープンに話し合える場、そして問題を乗り越えるために研究者、その運営、支援に携わる人々、そして制度を作る人々など、自分とは違った立場と視点を持つ人たちとつながりあって面白いアイディアや実践例を紹介しあい、意見を交換しあう対話の場を作ることが目的です。

◆ 第Science Talksについて
昨年、1019日に開催されたイベントの内容について報告します。第1回のテーマは「研究費と研究評価」で、スピーカーには研究者・大学経営者と、現在の研究費と配分制度について問題意識の高い内閣官房・財務省の方々を迎えました。

イベントを仕切るモデレーターは政策大学大学院の小山田和仁先生が担当。ScienceTalks実行委員会の副委員長を務めるカクタス・コミュニケーションズ代表の湯浅誠がイベント開催の挨拶をしたあと、登壇者によるプレゼンが行われました。

トップバッターの宮川 剛氏(藤田保健衛生大学 教授)に続き、豊田 長康氏(鈴鹿医療科学大学 学長)、谷口 功氏(熊本大学 学長)、飯吉 厚夫氏(中部大学 理事兼総長)、神田 眞人氏(財務省 国際局開発政策課長)、菱山 豊氏(現内閣官房健康・医療戦略室 次長)の計6名が研究費が抱える問題について様々な視点から切り込んだ発表をして頂きました。

その後に行った登壇者への質問コーナーでは問題意識の高い参加者の方からたくさんの質問がでました。登壇者が質問に答える際に、別の登壇者が違う視点から意見を主張するなど、登壇者同士が議論を白熱する場面も見られました。

会場に集まっていただいた約80名の方には、事前に参加型のディスカッション・グループに入って頂き、各グループごとに研究費問題についてじっくりと話し合ってもらいました。終盤には、意見をまとめて発表してもらうことによって、様々な意見やアイデアを共有し合うことができ、無事第1回シンポジウムを終えることができました。

また、当日会場に来れなかった人のためにライブストリーム中継をおこないました。視聴者にはリアルタイムでツイッターを通じて、意見を発信してもらいました。