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【加納愛のMarkedemia】自分の仕事を奪ってくれる人材を採用せよ ai

弊社で国際研究広報を主眼とした、リサーチ・コミュニケーションサービス(以下RCS)事業を本格始動して3年ほど経ちました。もともとは欧米の商業学術出版社向けにスタートした事業ですが、現在は日本・中国・韓国・イギリスを中心に展開し、日本の大学でも国際研究広報を重要な成長戦略として位置付ける大学が増え、「一緒にやりましょう!」とお声掛けいただけるようになってきました。

必然的に弊社のチーム・サイズも拡大の一途を辿っています。本社のRCS事業部のクリエイティブチームはこの1年で4倍に拡大。日本でもこの3ヶ月で、経験豊富なアートディレクター、広報スペシャリスト、営業、そして社内移動のプロジェクトマネージャーと合計4名の新メンバーを迎えました。週に1回は「新メンバー紹介」「異動のおしらせ」メールがカクタスグループ内で飛び交う今日この頃です。

…と書くと社長のブログを併わせて読んだ方は「カクタスって変化が多くてバタバタした会社だな」と思うかもしれません。実際バタバタなんですが、それは挑戦し続けている証拠。古株の私は、新しい社員が入るたび「いやぁ〜、メンバーが増えるっていいよねぇ〜」と悦に入っています。新しい個性が入るとチームのダイナミクスにも変化があるし、その人の個性が会社に新しい可能性を連れてくるのを感じます。

ところで、カクタスの採用方針には、明文化はされていないけれど執行部から口を酸っぱくして言われる2つのポイントがあります。これ、いいなあと常々思っているので、今回紹介したいと思います。

1つ目は、「自分より能力が高く、自分の仕事を奪ってくれる人間を採用せよ」。これは必ず言われるポイントです。自分より高い給与で部下を雇うこともあります。経験が浅いマネージャーはつい「この人は自分に使いこなせるだろうか?」を重視しがちです。不安げな人は、自分の地位をおびやかさない人を無意識に採用してしまうかもしれません。しかし人を採用することは、会社に対する大きな責任を伴います。自分が仮に将来移動や退職をした後も、その人に給料を払いつづけるのは自分ではなく会社です。誰かが自分の仕事を自分よりうまくやってくれれば、自分自身に自由な時間が生まれるし、嫌が応にも新しい事をやる事になり、結果押し出されて前に進む事ができます。組織も新陳代謝します。一番会社に不利益なのは、採用した人の教育に追われてマネージャーが前より忙しくなってしまうパターンです。それよりも「これからは私がやるから、あなたは新しい事をしてください!」という感じで、自分の仕事を奪ってくれる刺激的な人を雇う。そう思うと採用ってすごく挑戦的でクリエイティブな仕事ですね。面接に費やす時間と労力は膨大ですけれど。

2つ目は、カルチャーフィットです。カクタスは独自の文化がありキャラクターの強い会社なので、採用時には必ず本社人事部担当者も英語面接を行って、会社の文化と人格がマッチするかを細かくチェックします。その中でも日本社長の湯浅と私自身が面接する際に重視しているポイントの一つは、一言で言えば「オープンで、いいヤツ」かどうかです。分解すると、「根本的に性根がいい人か」、「心を開いてなんでも話せるか」、「誰の前でも本音をちゃんと言えるか」、「自分をとりつくろったりごまかしたりしないか」みたいなところを、いろんな角度から突っ込んで聞いています。正直な人は、失敗したときこそ隠さず人に相談するし、自分の利益のために問題を人のせいにしたりしません。背後で誰かの悪口を言ったり、派閥を作ったりもしません。派閥や政治はカクタスが一番嫌うカルチャーです。仕事上で同僚と衝突があって上司に相談しても、「文句があれば俺を通さず本人に直接言え」と一蹴されてしまいます。「うちは個性的な社員ばかり」と社員がよく言いますが、多分誰にでも個性はある。ただ、カクタスは周りの空気を読みすぎず、自分の個性のままに振る舞うことが出来る人を、より好んで採用しているのだと思います。それで、一人ひとりが自分のもっている個性を出し、それを見て皆が「うちって個性的な人が多い会社だよね」と言うのだと思います。

会社と人にはそれぞれ個性があり、どちらも変化します。時によっては経営方針やカルチャーが合わなかったり、その時の会社の力では支えきれない夢があって外に飛び立っていく人や、もっと居心地のいい場所を見つけてやめていく人も当然います。いつか会社が成長して新しい機会を作り出せる力をつけると、同じように力をつけていた以前の同僚が戻ってきてくれることもあります。人材採用は、未来は変化することを前提として、会社と人がお互いの接点を見つけ合う面白い仕事だと思います。

私自身も、7月から今年度立ち上がったグローバル・ブランディング部に異動になりました。RCS事業部に入った優秀な4名の新メンバーのみなさんに引き継ぎをして、今後は本社と日本を行き来しながら、新しいチームでカクタス全社のブランド・プロジェクトを回していきます。これは7年前にやりたくて手を挙げたけれど、社内のニーズも自分の実力もなく成就できなかった仕事です。再度チャンスをいただけたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。自分の能力を超えた仕事におびえて悪夢ばかり見る日々ですが、失敗を恐れず人の期待のナナメ上をいく仕事をしたいと思います。

人事異動が多いカクタスですが、新しいポジションに着任したみなさんには、自分自身のために、会社から自分に与えられた役割を超えて、自分らしい仕事ができる未来を切り開いていっていただきたいと願っています。

この記事を書いた人

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加納 愛

2007年よりカクタスグループのインド本社、Cactus Communications Pvt. Ltd.にて教育部門、アカデミア部門のマーケティング部に所属。ブランドマネージャーを経て、2014年より日本子会社であるカクタス・コミュニケーションズ株式会社に移動し、現在は日本マーケット向けリテールマーケティングおよびブランディング、アカデミア法人向け事業開発を担当。

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