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【まことのFACT】韓国の大学も負けていない makotosfact2

9月19日から開催されるRA協議会第4年次大会で、ランチョンセミナーをやらせていただくのですが、会社のサービスをPRするだけのプロモーションセミナーではなく、ご参加される大学URAの方が多大なる関心を寄せている大学ランキングについて、韓国と中国の事例を挙げながら説明して行きたいと思い、ここ最近本格的に大学ランキングについて勉強をしています。

詳細はセミナー後にまた本ブログでご報告出来ればと思いますが、今回はタイトルにある通り、韓国の大学についてお話したいと思います。皆さんは韓国で有名な大学というとどこを思い浮かべますか?ソウル大学はご存知の方は結構いるかと思います。また早慶に該当する大学に高麗大学(Korea University)と延世大学(Yonsei University)があります。カクタスでは韓国にもかなり力を入れており、現地オフィスがあり私も何度も行ってますので、釜山大学やKAISTなども浮かびますが、正直日本では韓国の大学はそれほど知られていないと思います。

今回の大学ランキング調査を行う際に、過去5年間でランキングを大きく上げたアジアの大学を調べたのですが、大変残念な事に日本の大学でこちらに該当する大学はありませんでした。誰しもが中国の大学が大幅にランキングを上げている事に疑問は持たないと思います。しかし韓国の数大学がランキングを上げたとなると話は別だと思います。韓国も国全体としては日本と同様にランキングは落ちています。その中でランキングを上げている大学は何かが上手く行っているはずです。

という事でその大学に取材依頼をして、8月後半に取材に行ってきました。実際に取材を担当いただいた方は大学ランキングの責任者で副学長の方々でした。対象大学は延世大学と成均館大学(Sungkyunkwan University)です。成均館大学?と思われる方はたくさんいると思います。私自身も聞いた事はありましたが、どんな大学かは全く知りませんでした。そして英語名を見ても発音出来ない。カタカナでソンギュングァンと読みますが、韓国オフィスの皆さんに何度教えてもらっても、ちゃんと発音できてなかったようです。

韓国の大学事情については韓国オフィスを通じてしか聞いていなかったので、実際に自分達で下調べをして(しかし日本語では全く情報はなかったです)、担当の方に直接話を聞いてみると、全然描いていたイメージと違いました。2大学さんの取材を終えた感想は「凄い」の一言でした。

中国では意外と英語が通じず、中国オフィスのスタッフにお世話になったため、韓国でも向こうのスタッフに通訳として同行してもらったのですが、両大学の副学長は英語が堪能というより、完璧でした。質問している私の方がブロークンイングリッシュで恥ずかしかったです。詳細にわたる説明も全て英語でご説明いただき、人を通じてではなく直接お話が聞けたので少し韓国の大学事情がわかった気になりました。

共通しているのは、学長の強力なリーダーシップの元で経営陣が一眼となって目標に向かい動いている事、そして明確な指標を作り、誰が何を出来るかをしっかり見極めた上での適材適所を最初に行い、各部署が与えられた目標から短期事業、長期事業に分けて業務をこなしている事です。またその活動は日々かなり細かく数値化されて各自が追っている様でした。その数字を副学長自らが週単位で見てる事には驚きました。これは民間企業と何ら変わりない状況だと感じました。お話を聞きながら企業の経営陣と話している感覚になりました。カクタスよりも全然厳しく管理しているという印象でした。。

また目標達成のためには使えるものは使う姿勢を持っており、特に民間企業との連携は日本とは比べ物になりません。もう規模が違いすぎてびっくりしました。これは経営陣のみならず、個々の研究者にもしみついている感覚のようで、韓国ではアカデミアと産業が共同研究、連携、提携をする事は、他大学の研究者と共同研究を行うのと何も違いがないようです。むしろ資金もあるし、積極的に研究者から働きかけているようです。

両大学も仰っていましたが、大学ランキングが全てではないし、所詮はただの数字です。しかしそれに一喜一憂される人たちがいて、勝手に評価される時代でもあります。そんな指標などけしからん、大学の価値は数字ではないと反論する事も出来ますし、事実でもあります。

しかし日本では国主導で「世界大学ランキング100位以内に10校」という目標を掲げました。それであれば死に物狂いでランキングアップを図る大学が出てきてもおかしくないと思っています。周りからどう思われても、自分たちがこうだと目標を設定して、がむしゃらに向かっていく姿勢を今回の延世大学と成均館大学から学びました。

私達に出来る事は、外の者として海外で成功している事例を一つでも多く日本の大学にお伝えし、その中で役に立つ事を実践していただければと思います。そのままをコピペできるなどとは到底思っていませんが、成功している人からは常に学べる事があります。

詳しい内容はRA協議会第4年次大会後に資料も添えてお伝えしたいと思います。もし大会に参加される方が読まれていたら、是非9月20日のセミナーにお越しいただければと思います。イベント詳細はこちらです。

この記事を書いた人

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湯浅 誠

カクタス・コミュニケーションズ株式会社、代表取締役。1978年千葉県生まれ。大学を卒業後に渡英。その後インドに渡り、Cactus Communicationsに就業。現在は日本法人であるカクタス・コミュニケーションズ株式会社の代表取締役を務める。

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