2019年7月4日

【誠のFACT】第12期を終えて~Reinvent yourself~

(湯浅 誠/カクタス・コミュニケーションズ株式会社 代表取締役)

 

去年9月末に最後のブログを書いてから8ヵ月以上が経ちました。この1年はただでさえ変化が多いカクタスで、私自身の業務や役割がそれまでずっと担当していた日本マーケットから中国マーケットに大きく変わり、また日本でも新規事業である研究広報サービスの開拓、それ以外にも今期から本格稼働させるためのグローバルブランディングチーム設立と土台作りと、やる事がダイナミックに変化する中、それに追いつき一つ一つ心の整理をするまでに時間がかかり、外に向けた情報発信が全くできていませんでした。ただ自分の弱さがどこにあるのか改めて良く理解できた時期でした。

当然ですがその中でも会社は毎日休むことなく動いていきます。3月末で第12期が終わり、先月末にようやく決算も終了し、社長としてはここから次期に入れます。弊社は小規模の会社ですが会計監査をしていますので、決算書提出までに中々のプロセスと時間を要しています。業績は毎度社員の皆さんが頑張ってくれて、概ね目標通りでほっとしています。これまでとの大きな違いは年間の売り上げ目標数字は、私ではなく各チームが担当してくれて、この12年間で初めて決算書類が整うまで最終数字がわからなかったことです(笑)。今でもカクタスグループで一番のシェアを持つ日本マーケットを担当するプレッシャーの中、頑張って結果を出してくれた社員一人一人に深く感謝しています。

去年4月から12月まで主戦場としていた中国では、生まれて初めて中国人の部下を持ち、また上海オフィスの皆と色々調整しながら、中国マーケットを勉強していきました。当然共通言語が英語ですが、お互いネイティブではないためコミュニケーションを取るのがインド本社と比べかなり大変で、また案外本音を言わない中国人の心境が理解出来ないなど、様々な苦労がありました。

中国マーケットで現地チームの立ち上げが完了したタイミングで12月に担当を離れ、今年4月から着任したグローバルブランディングでは、国・地域、事業を問わずカクタス・グループ全体のブランド戦略を担当し着々と準備を進めています。業務が日本・中国からグローバルに拡大した事で、中国以外にも韓国やシンガポールの大学関係者にお会いし現地の動向が知れた事、また最近では英国オフィスと一緒に仕事をしているので、留学以来のイギリスに行って現地の大学担当者向へ営業やインタビューをする機会に恵まれ、自分の活動の領域が広がり経験値が高まった気がします。日本マーケットだけ見ていると、どうしても客観的に日本を見ることが出来ないのですが、外から自分の目で見る日本、また人から見られている日本、いいことも悪いこともありのまま受け入れることができるようになりつつあります。ただ先月香港で開催された学術出版業界の国際会議でアジア地域の研究動向について発表を聞いていた時に「Japan is the ONLY country whose research output is declining globally」と何度も言われた時は流石に切なかったですが。。。

第13期から本格的にグローバルブランディング業務に専念する事になり、既に3月からほぼ毎月インド本社に出張をしています。今年は業務の性質上今までと違うステークホルダーと仕事をし、またClientがこれまではexternal(弊社サービスをご利用いただいている日本のお客様)中心であったのが、internal client(社内ユーザー)も加わりました。社内管理部署にいると相手は自社社員なので、彼らのために仕事をする事が増えます。以前は自分が会社から見るとinternal clientであって、「お客様がこれこれのサービスを求めているから開発してくれ」「日本は重要マーケットなんだから優先して対応してくれ」と発破をかける立場でしたが、今年度は社内でブランド戦略を必要とするすべての部署、マーケットからあれこれ依頼を受けてその対応に頭を悩ませる立場になりました。今まで自分自身がいかに社内でうるさい存在であるか、逆の立場になって気が付きました。

今年2月に本社で全マーケットの経営陣を集めて開催した3カ年計画では、カクタス・グループの代表、Abhishek Goelから役員全員に「リーダーは同じ仕事を3年以上続けてはダメ」と言われました。常に変化をしていく会社であると掲げている以上、最初に変わらなければならないのはリーダーなので、当然の話ではあります。ただ、去年から新しいロールに変わり、ここ最近で少し慣れてきて、今期、来期と頑張ったら次はまた別のロールに移るというのは実際大変なことですし、時には少し休みたいと思うこともあります。しかし会社がこれまで何とか成長できているのは常に変化していること、いつも上を目指しているからで、今後も同じように進んでいくことで会社もそして社員も成長していくのだと思います。

最近のAbhishek Goelとの会話で「If you are not growing, you are shrinking and it’s not fun」と彼が話していたことが非常に印象的でした。第13期も会社、そして自分自身がしっかり成長し、また会社の期待に応えられるように頑張ります。Reinvent yourself!

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