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【まことのFACT】海外インターン生の姿から、「働くとは何か?」を問い直す makotosfact2

7月から8月末まで、カクタスではアメリカから3名のインターン生を受け入れました。CRCC Asia という組織から、夏休みに日本でインターンシップを経験したいアメリカ人の大学生がいるので受け入れてくれないかと打診され、「新しいこと大好き」な弊社としては喜んで受け入れることにしました。当初2名の採用を予定していましたが、事前のスカイプ面談で3人の学生と面接したところ全員好印象で、3名全員採用したい!となり、「やってもらう仕事は日本に来て、本人と話してから考えればいいや」という気持ちで希望者全員を受け入れました。

7月から2名、8月から1名、大学でマーケティングやコミュニケーション論を学んだアメリカ人の学生さんたちがインターンに来てくれました。7月から来た2人は偶然にも2人ともテキサス大学の学生でしたが、1人は最初は緊張の面持ちで、どことなく不安げな様子で言葉も少なめ。もう1名は明るく元気なタイプの学生さんでしたが、やはり仕事では人の話をよく聞き静かに着実に仕事をこなしていました。今まで自分自身が一緒に働いたアメリカ人は自信満々、マシンガントークを繰り広げる人がほとんどで、止まらない会話に途中でついていけなくなることもしばしばだったのですが(笑)、この2人は相手の出方を見て話しをする、かつ謙虚なタイプ。恐らく意見の多いインド人やアメリカ人の同僚と相当長く働いて慣れすぎているせいか、外国人は皆、自己主張が強くてマシンガントークをするものかと思い込んでいたようです。同じ国でも色々なタイプの人がいるのだな、と新鮮でした。

インターンシップというと、多くの会社で責任があまり重くない簡単な仕事を経験してもらう感じが多いと思いますが、弊社はインターンでも社員であっても、仕事に同じコミットメントを期待します。もちろん責任範囲は狭いですが、基本はその人が一番得意そうな仕事をしてもらい、時にはクライアント案件に関わってもらうこともあります。社員を担当につけて業務管理は行いますが、彼女たちには私も直接「あなた達は大学でしっかりマーケティング、コミュニケーション論を勉強してきたのだから、学んだことをここでどんどん吐き出してもらいたい。色々と仕事を投げていくのでよろしく」と伝えました。社内用の提案書やリサーチ、デザイン案件から資料編集まで、インターンにそこまでお願いしていいのなかと思うこともどんどん頼みました。

当初はどんなものが出てくるか想像がつかなかったので、ちゃんとできるものか心配していましたが、最初にお願いしたリサーチのプレゼンを聞いてびっくり。かなり細かく調べ、かつしっかり自分の意見と提案を入れており感心しました。もう後は思う通りに仕事をしてもらえば大丈夫だと判断し、指導担当の社員に「あとはよろしくね」と伝え、それ以降は彼女に時折進捗を聞くだけで、最終的に提出されてくるものだけをチェックしていました。

時々「調子はどう?」と学生さんたちに話しかけると、いつも「全て順調です!ここの仕事はすごく楽しいです!」と皆口をそろえて言ってくれます。これは自分を喜ばせるために言ってることなんだろうなーと、あまり深く考えていませんでしたが、送別会の時に「本当にカクタスでインターンできてよかったです。恐らく私達は日本に来た他のアメリカ人インターンの学生たちと比べて一番いい機会を与えられたと思います。他の仲間たちは仕事が楽しくないと言っていたので」と言ってくれました。何がこの違いに繋がったのだろう?と自分なりに考えて、おそらく会社がインターン生に何を期待し、どう接したかの違いなのではないかという結論に至りました。

私自身、カクタスのインド本社にインターン生として入ったのがこの仕事に就いた始まりです。当時は社員並み、いや社員以上に期待をされ(私が優秀だったからではなく、スタートアップ時代は会社の運命をそこにいた日本人に託すしかなかったためですが…)、一時期は一番早く会社に来て最後に帰るため、大事な会社のカギを自分が預かっていたこともありました。その時はインターンで経験のために働いているのだという考えはなく、一つでも多くを学び本気で成功したいという思いがあった事を思い出しました。今回来てくれたインターン生たちも各々目的を持って来日し、その経験をもとに自国で成功したいという思いが仕事ぶりから伝わってきました。

社会人になるといつからか初心を忘れ、時にはお金のために仕事をしている、自分が会社に働かされていると感じることがあると思います。私も今はサラリーマン社長ですし、昔はいち社員でしたので、やりたくない仕事や激務の時はよく愚痴をこぼしていました。お金をもらうどころか、お金を払ってインターン(仕事)に来ている彼女たちを見ていると、「働くって何だろう?」と考えさせられました。自分がやりたい仕事をやりたい、とは誰もが思うかもしれません。しかし、与えられた事を一生懸命頑張っていると、それがいつのまにかやりたい仕事になることもあるし、これが仕事をいつまでも楽しく続けるための秘訣だと私は思っています。日本に来るまで東京大学の存在さえ知らかった彼女たちが、日本の旧帝大向けに海外向けPR手段から、海外学生をリクルートする戦略まで、プロ並みに社員に向けてプレゼンしている姿をみて、働くとは何か、自分自身の考えを深めるいい機会になりました。仕事は自分次第で楽しくなるものなのです。今回の3名のインターン生からは学生のポテンシャルを大いに感じました。この気持ちを一生忘れないでほしいです!

最後に、このインターン生受け入れでもう一ついいことがありました。アメリカ人インターン生の教育担当に、今までチームマネージメント経験がない若手社員を起用しました。これが大当たりで、彼女は3人のインターン生を「マイ・ガールズ」と呼んでかわいがってくれ、驚くほどしっかり管理、指導してくれました。初めて部下を持って大変な中、自分の仕事もちゃんとこなしてくれていました。最後の送別会で寂しそうにしている姿を見ると、本当に信頼関係を築いていたんだなと感慨深かったです。学生と社員のマネージメント教育、両方に効果があるなるなんて、まさに一石二鳥。来年の夏も是非海外インターン生を受け入れしたいと思います。まさに素晴らしい経験でした。

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湯浅 誠

カクタス・コミュニケーションズ株式会社、代表取締役。1978年千葉県生まれ。大学を卒業後に渡英。その後インドに渡り、Cactus Communicationsに就業。現在は日本法人であるカクタス・コミュニケーションズ株式会社の代表取締役を務める。

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